ジレンマジレンマ@中野ザポケット


古城十忍(こじょうとしのぶ)作・演出、そして主宰の、ワンツーワークスの第6弾。
ワンツーの作品は好きで、私は3回目。
のっけからワンツーのトレンドというべき、ストップ、スロー、ノーマルと、3段階のアクションを取り混ぜたスタイルで出演者が登場。
セットはシンプルながら、見る側が容易に見えない壁や逆にそこに境界線がないことを想像できました。
でも今回はかなり重いテーマでした。
福島の原発がらみで、おそらくみんな被害者なんだろうけど加害者にもなってしまう、その瀬戸際の心理の駆け引きが、現実と相まってもうすぐ3.11から一年というこの時にグサグサと胸に突き刺さってきました。
冒頭、全員が見上げてある一点を「あっ!」と言って見つめるのだけど、あれはなんだったんだろう?
明日の夜だったら、新聞記者交えてのアフタートークがあるから少しは判明したかな。
もういちど見てちゃんと考えたい、と思った作品でした。