若冲が来てくれました@福島県立美術館


最後のプライスコレクション?

とにもかくにも、やってきました、ふくしま。
連日のメディア報道と会期が終りに近づいてるせいもあってか、小さな最寄駅は人で溢れ返ってました。
それでも!!東京で開催することを思えば大したことはない。
しかも、なんと良心的な入館料だろう!!800円!!
これでたくさん見られるんだから。さらに常設展も。




10分くらいかな、チケット購入に並んだのは。





吹き抜けの開放感あふれるロビー。
1階が企画展、2階が常設展。



入場料の安さに喜んでたら、この先奥にある唯一の食事処がこの人ごみで激コミ、てんやわんやで、お値段も内容に見合わずで、ビックリでした。





入場してすぐ、若冲の代名詞的な象さんがお出迎え。










そしてその奥には、まさかのあの芦雪の屏風?
と思って近づいてったら、デジタルの複製でした。
そうよねー、ロビーにむき出しになんて飾るわけないっか。

この絵は対になっていて、私は左の牛さんのファン。

牛さんのお腹にいる、ワンコがかわいいの。


そう、今回は若冲というより、愛嬌のある動物たちに会いにきたのです。



中でも一番会いたかった、岩の下を覗くお猿さん。
このポーズ、たまんないっ。
渡辺南岳作。
まったく、プライスさん、よく見つけました。





もちろん、若冲だって負けてない。
肉球を出してなめるトラも、そんじょそこらじゃ見かけない図。


うーん、やっぱり若冲は秀でてる。奇才。



そしてもちろん、動物たちだけじゃなくて、美人画や四季折々の花や景色たちも酒井抱一や曽我蕭白らなど多数の画家による出品もあり、まっこと幸せな時間を過ごすことができました。
作者不明の酒呑童子の屏風図は、横に順番に見る箇所を表示してあることもあって、あっちこっちと移動しながら漫画を見るがごとく楽しかったです。

今回の福島の美術館では、作品リストがこども向けにタイトルを読めば絵の内容がわかるようになっていて、大人でもわかりやすくてよかったです。
常設も立派なものばかり、しかも天井が高ーいのでゆったり落ち着けました。
レストランも待ち時間があったおかげでその分利用して最初に1回食後にゆっくりもう1回と、2回見ることができて有意義な一日でした。