風は垂(たて)に吹く@吉祥寺シアター


す、すばらしいっ!!!
劇場が大空と化し、
グライダーが飛び立ち、風が吹き抜ける、、、
天文台は、過去と現在を繋ぐ場所。
星の王子さま、宇宙船に乗った犬、特攻隊、アメリア・ハート、野口雨情の娘など、
空に散った魂たちへのオマージュでもあり、
今を生きる私たちへの賛歌のようでもありました。
ゴムロープをレーザー光線のように張り巡らされた舞台はいたってシンプル。
中央には天文台もしくはグライダーにもなる物体がひとつと、右端っこに大きな穴。
俳優たちは巧みにロープを使いながら、あちこち舞う。
そして彼らのからだを借りてその思いは観客へと伝染していく。
劇場を縦横無尽に使って、ラストのモーニンググローリーが現れたときは心が震えました。
タマルさんのギター演奏しながらの歌もインパクトがありました。
役者たちもテレビで馴染みの女優さんもいて、見応えある2時間でした。