蝿の王@吉祥寺シアター



今年初観劇は、吉祥寺から。
ウィリアム・ゴールディングの小説を元に人間の闘争本能を暴き出す。原作は無人島に残された人々から、舞台ではニッポンの会社で新部署に異動されてきた企業戦士たちに移し、見事に醜い!?人間の内面を抉り出した迫力あるお芝居でした。
蝿の王とはもともと聖書に登場する悪魔=ベルゼブブのことを差す、というんだけど、ああ、「ベルゼブブ」と言えば!!劇団鹿殺しの「ベルゼブブ兄弟」を思い出しました!あれもこれになぞらえてたなんて知らなかった〜
今日のお芝居もテンポの強弱、途中途中スローモーションになる、があってなかなか面白い演出だと思いました。何より観ていてこっちも喧嘩したくなるようなハラハラというか、不愉快で不満なリアルな状況に思わずお芝居ということを忘れてしまいそうになった自分に、まさにこの劇団にやられた、という感じでした。