群馬ウォーク2日目@富岡製糸場

2日目は、上州富岡へ。
ラッキーなことに、上信電鉄富岡製糸場の見学料と高崎までの往復乗車券のセット券を格安で販売してました!!
見学料500円のところ、このセット券を買うと60円で見れる計算!ほぼタダ。
夏に一度乗ったことのある上信電鉄は、相変わらず激しい揺れを繰り返しながら高崎から40分で上州富岡到着。
今日のスタートは駅から10分近く歩いたとこにある観光案内所。
まだ早い時間とあって、私が今日の最初の参加者。(って、結局二人しか参加してなかったけど)
今日もたいした距離じゃなくて、製糸場見学がメイン。


スタートからほどなく、製糸場に到着。
ただいま世界遺産暫定リストに登録されてるけど、いつになったら認定されるのかな〜

残念なことに、耐震工事で足場が組まれていてご覧の通りの外観。



↑緑のシートの部分はこのレンガ造り。
毎時に行われるガイドツアーに参加しました。
数名いるガイドのうち、とてもお話好きのおじいさんガイドはシャキッとしていて聡明な語り口、時にはユーモアも交えて年相応な冗談も言い、84歳とは思えぬ解説でした。
明治に立てられた工場は、日本の近代化の幕開けと同時に新しい産業体制を生んだようです。



ここは繰糸場。


柱のない三角形のトラス構造の建物は、日本初。
蒸気抜きの屋根の上のさらに小さい屋根(越屋根)が見えてます。
創業当時はなんと、世界最大規模の工場だったとか。
フランスから繰糸器300釜を設置したというのだからすごい。






繰糸場入口。

わかりにくいけど扉は斜めの板がはめ込まれていて、当時の日本では見られないデザイン。
現在は最新!!の自動繰糸機が設置されてます。
すでに使われてないのでビニルを被せてます。

中に入るとよくわかる、トラス構造。
電球のない代わりに窓が多く、当時の就業形態を物語ってます(日の出から日没まで)。

敷地内には指導者のブリュナの屋敷や女工の寮、技術者たちの住居など、どれもコロニアルの作りでどことなく南国チック。
←は女工館。

ブリュナ館は後に女工たちの夜間学校としても使われました。
高床式の建物です。→
企業内教育の走りとでも言うべきでしょうか。
またすぐ向かいには診療所もあり、現在の会社の設備にも引けを取らない立派な企業であったことが伺えます。
至るところに外国の技術や習慣を取り入れて、まさに粋な会社だったんですね。
当時ワインを生き血と勘違いして、なかなか工女が集まらなかったというエピソードは笑えます。
きっと当時の都市伝説だったんでしょうね。


1時間のガイドツアーも終わり、あらためてウォーキングスタート。
といっても、あとはちょこっとだけ。
チェックポイントは製糸場だったから。
裏手に工女が通った教会もあったのでそこを見て、ゴールへ。
と、途中でランチ。

今日は名物「上州おっきりこみうどん」。
結局製糸場に戻ってきて目の前のお店。
その名の通り、平太麺は不ぞろいで短い。
クーポンを持ってたのでアフターにコーヒーを飲むことができました。
でもそんなの持ってたの私だけだったようで、わざわざコーヒーメーカーを奥から出してきて作ってくれたのでなんか恐縮してしまいました。


高崎に戻って、駅ビルに入っている登利平の店でお弁当を買ったら買ったで、出店一周年記念とかで卓上のソースももらって、ちょこっとながら何度か得をした気分の、のんびり上州旅でした。