スペインへ〜6日目

さあ、中盤のハイライト、このツアー5番目の世界遺産
アルハンブラ宮殿の見学です。
朝一見学、その前にヘネラリフェ庭園へ行きます。
そうそうここスペインでは人気の観光スポットは、
もはや事前予約は当たり前、しかも時間指定なのです。

ホテルからは歩いて20分とかからず。坂道を歩くと看板が。
宮殿は左手だけど、右手の道を上っていきます。




右手はアルハンブラ宮殿側、中央奥はアルバイシン地区の朝です。



建築家の庭園という意味の「ヘネラリフェ」の入口、下の庭園です。
ナスル朝の王様が夏の別荘として建てました。
かつてはここにいくつもの庭園があり、一番美しかったこの庭園が残りました。







下の庭園を進んでいくと、ポロの中庭です。
ここで馬を降りただろう、という想像の元に名づけられたとか。




そこの小宮殿、パビリオンから見える、アルハンブラ宮殿
  ← ↓


ちなみに向かいの、アルハンブラ宮殿側から見た、ヘネラリフェ庭園






さて、ヘネラリフェ側へ戻って、
こちらは水路、掘割という意味の「アキセア」の中庭→↓



まだ朝だから日が差し込んでこないのよね〜


イスラム土木技術の粋を集めて造られた庭園。

小噴水で集められた水を土地の傾斜を生かし、大噴水への水路へと流して、
シエラネバタ山脈の雪解け水を有効に生かしてるのよね、さすが!!


庭園内のパビリオンは、宮殿と同じく漆喰と鍾乳石で造られた美しいアーチ型の回廊。






糸杉の散歩道。
ちょうど職人さんが、刈り込み作業中。










   その糸杉を過ぎると、見えてくる隣のサンフランシスコ修道院←↓









   今はパラドールになってます。
   いつか泊まってみたい!!



さあ、いよいよ宮殿へと道を戻って行きます。



まず見えてきた、17世紀に建てられたサンタマリア教会。


その教会の敷地内に残る、モスクのお風呂への入口!!
お風呂たって、サウナみたいなやつよね。
そう、元はイスラム教の寺院だったってことよね。





そして敷地内、最も古いとされる城塞アルカサバ。
後ウマイヤ朝時代というから、8世紀から10世紀くらい。
アルハンブラ宮殿の原形とも。
中の見学は、時間の都合上できませんでした。





そのすぐ隣にある、ぶどう酒の門。
16世紀にぶどう酒の市場があったことに由来されてるとか。
ここが軍と民との境界線でした。






まもなく宮殿、
とその前にこの右側の建物に入ります←


カルロス5世宮殿。


その内部です↓→

レコンキスタ後カルロス5世が王妃イザベルのために建てた、当時流行だったルネサンス様式で建築。
ああ、だけど財政難で途中で終わっちゃったのよね〜

だから天井がない。
ただ、真ん中で声を出すとすごく響いて、
その音響の良さからコンサート会場に使われてます。


そして周りのお部屋はそれぞれ美術館にもなってるのです。



さあてようやく宮殿です。
時間指定だけど、前のグループでひとり怪我人が出て少し待たされました。全身包帯でぐるぐる巻きにされた白人女性が通り過ぎていきました。そんなに危ないところはなかったような。。。



アルハンブラ宮殿は、
赤い城塞というアラビア語が由来。
赤の諸説はいろいろあるけど、夜間の建設中に火を炊いてたので遠方ではそれが赤く染まって見えた、というのが一般説。
ナスル朝グラナダ王国の時代13世紀頃になってアルカサバが拡張され、その後何世紀にも渡って造られレコンキスタ後も幾度となく変貌を遂げてきました。


いくつかあった宮殿も、今では3つとなってます。



まずはそのひとつ、裁きの間、メスアル宮です。



いきなり目に飛び込んできたのは、アラベスクのタイル!



漆喰の壁を手で汚さないよう、また器物で壊されないよう、下の方はタイル張りにしたようです。

ただこちらは、
真ん中にある四角いタイルがカルロス5世のシンボルで、既存のタイルを剥がした跡がわかります。
でも実はこのタイルも、後年変えられたものとか。。。


メスアル宮の木組みの天井

左に見える欄干はキリスト教礼拝堂として利用するときに付け足されたもの。
そーいえばなんか邪魔でした。








この木組みの天井も、ナスル朝時代は光が取り込めるようステンドグラスだったのが、キリスト教時代になって木に変えられてしまったようです。

ああ、オリジナルの部分って漆喰の壁だけ!?





←↓メスアルの中庭


漆喰の装飾が天井まで、
素晴らしい!!






そしてこの中庭から次の、
1370年完成の宮殿内最も重要とされる場所、
政治や外交の場でもあった、
コマレス宮への入口と
そのファサードです。
この右手にも開かずの扉があります。
敵を欺くためとか。



それにしても観光客が多く、それを避けるために上の方、上の方しか撮らなかったため、全体がわからない写真ばかり。。反省。。。




無事?左の扉↑を通過し、広間の天井です。美しくてため息が。



そして、そして、アルハンブラ宮殿、有名なショット!!!


アヤラネス(天人花:両サイドの緑の生垣)の中庭です。

水鏡、という技法を使った美しい庭園。
水面と建物がすれすれに見えるように配されて設計されました。


ちょうど空も澄んで、感激一入でした。


あー、でもこんな綺麗なお庭を見たら、ゲストもうっかり策略に乗せられちゃうんじゃ、って思っちゃいました。







そしてこちらは、反対側から見た景色。














コマレス宮内、大使の間のアーチ型窓→





アラヤネスの中庭を通り、王様のプライベート空間へ。

一番奥、最後の宮殿、
ライオン宮。
ここはハーレムだったとこ。

女性たちのお部屋がいっぱいありました。


ここも有名な、ライオンの中庭。
ちょうど修復も終り、人でごった返してました。。。
噴水の周りにいるのは、12頭のライオン。
でもどっちかというと犬みたいだった。



さて開放的なお部屋もいくつかあるんだけど、二姉妹の間の鍾乳石飾りの見事な天井はうまく撮れないと思い、
代わりにリンダラハのバルコニーです。
宮殿内唯一残るステンドグラスがかろうじて写ってます。









リンダラハの中庭です。


天人花、オレンジの木が植えられてます。





もっともっと写真スポットがあったんだけど、どうも乳白色系が多くて手が止まってしまいました。
それでも撮っておけばよかったなあ。。。と思いつつ、
戻って大使の間から二階へ上がると、


おお、絶景!!
木の渡り廊下からは、
アルバイシン地区が見渡せます。




こちらは
サクロモンテの丘。
斜面の白い家は、
ロマ(ジプシー)が住んでる洞窟住居。
そう、昨晩フラメンコショーを見に行ったとこ。
向こうから宮殿の夜景が見えたっけ。



宮殿最後のショット、

宮殿内にありました、
グラナダ!!ざくろ







本当は敷地内のショップを覗きたかったけど、ガイドさんオススメの土産やさんに連れて行かれました。
大きなお店で奥に寄木細工の工房がありました。
箱根の寄木細工はここをお手本としてるとのことです。


エルチェへ、海に向かって北上します。

エルチェの手前、
コスタブランカのムルシアドライブインでランチ。
偶然、隣に同じ車体のバスが。間違えないようにしないとね。



スペインのスパークリングワイン、カヴァ。
これまた病みつき。
以後、カヴァばかり飲んでました。


メニューは、野菜スープ、グリルチキン、チーズケーキ。







ああ、ここでやっとアイスクリームから解放!と思ったら、あまり変わらなかったのでやはり写真は割愛。
以外にもここの売店が安くて充実してました!!




そしてムルシアから約1時間、エルチェ到着。





2000年に世界文化遺産に登録された、
ヨーロッパで最大規模のヤシ園。
ツアー6番目。





すっかり南国です。














わずかにこのタイルがスペインぽいかな。









さくっとヤシ園を見て、バレンシアの宿へと向かいます。


これからは地中海の景色が続きます。
ちょっと急がないと、ね。



だんだんと、バレンシアが近づいてきました。

それでも、急がないと!!
ピンチ、運転手さん!!
バレンシアは大都市、街中は夕方の渋滞、、、

そうなのです、あの厳しい規則、2時間半超えになってしまいました。

ホテルはもうすぐだから30分休憩はしなかったけど、6分オーバー。
少しでも罰金を払いたくないから、ホテルの敷地内に入ってすぐのとこで停車。


運転手さんのテンションは、、、添乗員さんがちょっと可哀相でした。

今日は、シティホテル。
地中海らしい明るいインテリア。



そして夕飯は、ここが発祥といわれるパエジャ。
ああやっと食べられるぅ〜
ツアー客29名プラス添乗員さん1名の、30人分の鍋です!!

今までがほとんど味がなかったせいか、やたらこのパエジャはしょっぱかった。デザートはアーモンドケーキでした。


食後、隣が大型スーパーカルフールなので、いそいそとみんな買い物へ。

うわー、すごい、ハモンイベリコ、ハモンセラーノ、ハモン(豚肉の塩漬け)だらけ。
でもここでは添乗員さんオススメのワインを買いました。

さあ、明日はいよいよバルセロナ、最後の観光地へと向かいます。