人民の敵@吉祥寺シアター


イプセン、1882年の戯曲。
舞台はまるでプロレスのリング場。
2階もぐるっと囲むように回廊があって、役者は縦横無尽に立ち回る。
その渦中にいる客席はまさに聴衆の一員となる。
ノルウェーの、とある温泉町の廃液汚染の実態を暴こうと一市民が立ち上がる。
最初は見方に付く者、次第に利権をめぐり反対に付く大衆たち、そしてはたまた、、、と、その立ち上がる一匹狼的な役どころを瀬川亮くん、熱演!!
いやもう、なんだか内容が3.11の原発汚染とダブってきて、、、
どこぞの国や政府の実態をまざまざと想起せざるを得ない。いや今もなお、どこでも起きてることで。
激しい言葉のレスリングにいやおうなしに巻き込まれていく。
囲み舞台は間近に役者たちの息遣いも聞こえてきて、迫力満点。
ベテラン役者も脇を固め、演技に言葉に、重厚感増す。
紅一点の松永さん、妊婦姿で夫と対峙し、夫婦愛もけなげに、パワフルながらとっても愛らしかったです。
2日目なのでこれからますますパワーアップ期待感大っ!!です。