甘楽町ウォーク


ゴールデンウィーク
唯一の旅。
上信電鉄
上州福島駅
高崎から30分くらい。
上州富岡の2つ手前。


織田宗家ゆかりの甘楽町を歩く城下町の路、
もうずっとずっと前から来たかった、、、
本当はも少し早い桜の頃にね。


ああ、だけど受付が駅からこれまた30分近く歩くっ。
そう、だいたい車で来るとこよね、、、
だから受付場所の甘楽町役場に着く頃にはもうヘトヘト。
ましてこの暑さ。なんだろう、この気温変動。
爽やかな5月はどこへ行ったのぉ〜?


その受付場所の役場から15分ほど、
先に腹ごしらえをしたいので後半に回る道の駅に真っ先に到着。


ここの道の駅、
ベスト30に選ばれてるほど、ユニークなところ。
地場産物もさることながら、ピザ窯があってパリパリのイタリアン、
そしてみそを使ったピザが食べられるっ!
イタリアンコーナーもあり、
日本では唯一ここでしか手に入らないワインやオリーブオイル、
バルサミコなども販売していて、
あー、どんなに買いたかったことか!!

ピザと言いたいところ、
実は冷たい麺系が食べたくて天ざるを食べました。
これがまたびっくりするくらい安くて、もうご機嫌!!



食事中、もらったいろんなマップやパンフを見ていたら、
チェックポイントの楽山園まで別のルートがあるのを発見。
さっそくそっちの道から行くことに。


雄川沿いの遊歩道はいろんな鳥たちがコンサートしてくれてました。
特にウグイスがいろんな声で歌ってくれていて、日差しは暑かったけど空気は爽やかでした。


せせらぎの路を5分ほど歩き、脇にそれて登っていくと、左手が長岡今朝吉記念ギャラリー、


芝桜側が
楽山園です。






今朝吉さんのギャラリーにあるカフェ。
おいしそうで入りたかったけど、まだまだお昼食べたばっかりで。


ギャラリーは名誉町民となった長岡今朝吉翁から寄贈された100点近くの展示施設で、
国内の画家たちによる日本画の部屋、洋画の部屋と分かれていて観やすかったです。


チェックポイントの楽山園。受付で麦茶のサービスもあり親切。

せっかくだから入園しなくちゃね。
もっともさっきのギャラリーで
あとの資料館との3館共通券を買ったので当然入るのだけど。

ここは庭門。
当時は藩主の許可がないとここから先へは入れなかった。
ちょうど全体の真ん中。
手前はもう跡しか残ってないけど家屋の敷地で、


門の向こうが別世界の庭園。
隅から隅まで歩くと30分くらいはかかるかな。




昆明池と、五角形の腰掛茶屋と梅の茶屋。






鯉もたくさん、
生きがよくって
オリンピック選手並みの跳力でピックリ。




改めてここ楽山園(らくさんえん)は、

あの信長の次男、


織田信雄(のぶかつ)が
7年の歳月と数万両の巨額な富を掛けて築いた池泉回遊式庭園なのです。




奥の南東庭園にある、ぼたん園。
江戸時代には昆明池のある先の庭園とは塀で仕切られていたようです。





戦国武将庭園から大名庭園へと移る、過渡期の庭園で、

京都の桂離宮と同じ特色があります。


素晴らしい借景。





一番上の梅の茶屋からの風景。
風が心地よく吹いていました。



五角形の腰掛茶屋といい、
茶屋が多いのも、当時の織田氏と茶事の関係を物語ってるようで歴史を感じます。



雄大さと贅沢な時間、
これぞ極みの世界だったんだと、
肌に感じた一時なのでした。


そしてまたこの庭園内にも
町中と同じように小堰が作られていて、巧みな設計に驚嘆しました。






楽山園隣の中学校。
わかりにくいけど、城塀のような壁にびっくりでした。




その中学校の斜向かいにある、曲がり角の、
喰い違い郭。




下級武士が上級武士に出会わないよう、
隠れるためといわれてます。


共通券最後の、歴史民俗資料館。


大正時代の小幡製糸工場の繭倉庫だった赤レンガの建物。


製糸場の歴史はもちろん、
織田信雄自筆の書状もあるし、武田信玄のもあったし、
近くの小幡八幡宮で発見された、円空の木彫仏像3体があって、
もう貴重な数々の品が見れてとってもよかったです。
歴史に直接触れることができて、鳥肌が立ちました。



明治時代の町並みがそのまま残る、
雄川堰沿いの城下町小幡。



桜の頃はどんなにか趣きがあるんだろうなあ。。。




雄川堰。
日本名水100選のひとつ。
とっても澄んでます。

この治水のおかげで、甘楽町が美しさを保っているのだと実感します。
こんな貴重な町作りをした昔の人々、そしてそれを受け継いでいった織田家の人々、これは誇らしいひとつの遺産ですね。




帰りはまたゴールの役場から駅まで
30分近く歩かなければならないと思うと、気が重いけど、
その町役場向かいの丘に、

行きよりはぐっと減ってしまったけど
まだ羊さんがいました。
遠めで見ても、毛玉のように見えるくらい、
おっきくて太った羊さんたちでした。


もっともっと小幡の町並みを散策したかったけど、
体力の限界を感じ、後半端折ってしまったウォーキングとなりました。