スペインへ〜3日目


オラー!
午前8時すぎにようやく明るくなる、スペインの遅い朝。
今日から5日間は、この3列シートのデラックスバスで周ります。

昨日と最終日は通常の観光バスなんだけど、今日はゆったり〜
でも外人仕様のせいか、みんなしっくりこず。
なにせ足乗せに足がまったく届かないーっ!!
ふくらはぎの部分もあてが出てくるようになってるものの、昔クイズ番組にあったような滑り台みたいな傾斜でずり落ちそう、、、
昨日は自由席、今日からは日替わりの指定席。
残念なことに車窓見学した闘牛場や国会議事堂などは2日間とも、反対側でした。




気を取り直して、マドリー(現地の発音)最初の観光地、スペイン広場到着。
スペインでは、現地のガイドを雇わないといけない法律があって、昨日と今日は現地在住の日本人女性&今日はもひとり、スペイン人女性も。
脅かされるように、スリには気を付けるよう、添乗員さんからも口酸っぱく注意を受け、結局、貴重品はバスに置いて運転手さんに見張りを頼んで、観光。
←ちょうど写真の位置にバスが着きました。


正面に回り込んで行くと、スペインを代表する英雄、ドン・キホーテとサンチョ・パンサ、そして中央上に作者のセルバンテス像。
朝早かったせいか、言われたほどスリっぽい人はいませんでした。
代わりにパントマイムみたいな仮装芸人がちらほら。
でもこちらも見物料をせびってくるから気を付けないとね。


お次は少しバスに乗って、すぐの王宮。

さすが現王宮内は見学できず。
でもそこにも、礼拝堂やゴヤなど著名な絵画、庭園とみどころ満載のようです。
地下にひろーい駐車場があって、階段場所を間違えると迷子になっちゃいそう。。。
ここでも仮装芸人っぽい人たちが。
ツアーのだれかさんが、一緒に写真を撮っちゃって案の定お金をせびられてたけど、なんとかガイドさんに助けてもらってました。



その王宮の目の前にある、オリエンテ広場のフェリペ4世の騎馬像です。
この前足を上げた騎馬像のバランスを考えたのは、
なんと、ガリレオ・ガリレイ!!
先の王宮前からちょっと手前に来たところなのに、だれも写真を撮りに来なかったのは不思議。
気づかなかったのかな?
それともみんなスリを恐れて集団から離れたくなかったのかな。




3番手は、マドリーで一番行きたかった、プラド美術館へ。
開館前なので近くのお土産やさんに立ち寄り。
この写真の左側がお土産やさん、手前の向かい側がプラド美術館


そう、プラド美術館って、坂の途中にあったのね。
以外と近代的な建物でした。
なんとなく都美術館を思い出す・・・


ここでの見学は90分ほど。
基本的に自由ではあったけど、せっかくなので日本人ガイドのN子さんに付いていきました。
たあくさんあるので、エル・グレコ、ヴェラスケス、ゴヤを中心に解説。
途中、だまし絵っぽい作風の画家たちも紹介しつつ、楽しかったけど、もっと時間が欲しかった〜
あっという間にバスに乗り込む時間になっちゃいました。




マドリーから約70キロ、昨日のアランフェスの先、約2時間で、前半のハイライトというべき古都トレドが見えてきました!!




添乗員さんは、もっと驚嘆の声を出してほしいと強要してましたが、いや、実際美しすぎて声も出なかったんですよ!!!

散策前にまずは腹ごしらえ。


タホ川にかかる東の橋、アルカンタラ橋を渡ったところに本日のレストランがあります。




なかなかステキな雰囲気。
もう午後2時近く、ハラペコペコ。






かわいいインテリア→





ランチメニューは、
アスパラガススープ、
ローストチキン、
日替わりデザートって何か楽しみにしてたら、
またアイスクリームでした〜(写真は撮りませんっ)

で、またまた硬ーいパン!!








そしてまたアルカンタラ橋を渡り、バスに乗って絶景ポイントへ。
添乗員さん曰く、年賀状はこれで決まりでしょ!!て言うくらい、
これ↓絵葉書じゃあないですよーーー!!

1987年、この街全体が世界遺産に指定されました。
今回2つ目の世界遺産観光ポイントです。



さてさてトレドの散策開始です。
迷路のような小道。





  一際カラフルなお家
  出窓の下までも気を
  使うところなんて。





こちらは、ゴミ箱。
よく見ると双頭の鷲の紋章が!
さすが、ハプスブルグ家王朝を継ぐスペインならでは。かっこよすぎ。



刃物類や甲冑類が特産のトレド。
このようなお店が軒を連ねてます。
そのほか、金属の糸を埋め込んだデザインのアクセサリーや小物もいっぱいありました。








さあ、ほどなく見えてきました。
トレドの象徴、カテドラル。






こちらは市庁舎。







再び、向かいのカテドラル。





ここのカテドラルは、スペインでナンバーワンの権威ある大聖堂。
上の写真の左側の塔はフランボワインヤンゴシック様式、右はゴシック・ルネッサンス様式。
ファサードも3つの扉とその上に、最後の晩餐を描いた彫刻が刻まれてます。






ここから内部です。



レタベルと呼ばれる、大祭壇の衝立です。
キリストの生涯が描かれていて、上にいくほど大きく描かれてます。
下と比べると3倍くらい大きいらしい。
そうすることによって、遠くから見上げても同じくらいの大きさに見えるとか。





そのレタベルの裏側、天使や聖母子で装飾されたトランスバレンテ↓
それに続く天井←
光を取り込む穴が衝撃的でした!!













向かい合わせのパイプオルガン。

こちらは17世紀のもの。
下に見えるのは、鷲の聖書台。







最近のパイプオルガン→







聖歌隊の座席の彫刻。







カテドラル内の宝物室です。

中でも聖体顕示台は必見。
年に一度の聖体祭で持ち出されるもので、200キロ以上の重さ。


ため息が出そうなほどの、王冠類。










たくさんのお宝の中に使われてる金銀類は、、
コロンブスが新大陸発見で持ち帰ったとされるもの。






聖具室に収められてる多くの絵画で、一番のみどころは、
エル・グレコの聖衣剥奪なのに、なぜか私のアルバムには
カラバッジョのものしか撮ってなかった、、、トホホ
ん?もしかしたら一部工事中のところがあったから、見なかったのかな?
どーも記憶がない・・・





大聖堂見学後、また少しトレドの町をブラブラ。
おいしそーなお店やかわいいお店もチョロチョロあるんだけど、団体行動の辛いところ、早足なのよ〜
これでもがんばって写真撮ってマス。









スペインでは糸杉があちこちに。




やはり坂の多い町。










お次の見学場所、サント・トメ教会です。
大聖堂を見てきたあとだから余計だけど、とっても小さくてかわいい教会です。

ここには、エル・グレコの最高傑作、「オルガス伯の埋葬」があります。
この絵を見るだけのために来る人もいるとか。
またしても写真撮らなかった、、、でもここではちゃんと記憶もあって、しっかり眼に焼き付けてきました。
なにせ暗いから上手く写らないと思ったし、絵画は下手に写真撮るより見た印象を大切にしたいって思ってるから。



美しい町トレドともお別れの時が。
最後にまた清らかな川面に映る景色を。













兎の耳のようなサイドミラーのデラックスバス。

サングラスの男性は、ポルトガル人の運転手さん。
このあと、彼は苦境に立たされるのでした、、、
まだこのときはそんなことも予感せず、みんなのんきに運転手さんからお水を買ったりしてました。
そう、クーラーボックスに冷やしてくれてて1ユーロで販売してるのです。




スペイン2日目の宿は、トレドからすぐ。
ちょうど部屋からトレドの町が見えます→
(白い橋の向こう)


今日は昨日とはもう別格です。
これでこそ、スーペリア!
なに?今日がいちばんいいホテル?4つ星だって!?




かわいいベッドメイクに、パチリ。


プールもあるし。



そして、今度こそ期待の夕飯!!

前菜のサラダはまあまあだったけど、
メインのポークチョップの硬いこと、硬いこと!!
どーしてパンといい、肉といい、こんなに頑丈なんだろうっ。
あごが丈夫なのかな。
しかも味付けなし。
テーブルには自分で調味するかのように、塩・こしょうが置いてありました。
そしてデザートは、、、もちろん、アイスクリーム!!でした。
昨日みたいなカップではなかったけど、ランチしたところで食べたアイスクリームと似てました。
(日本とは違って、まるでケーキのように四角く切り分けて出てきました)

しかーし、スペインのビール、マオーはおいしいっ!!
クセになりそー。

食事がいまいちなんだけど飲み物が美味しいから許せるかな、と
ビールで満足してぐっすり眠りにつきました。