スペインへ〜最終日


最後の朝〜、本日も快晴なり。

旅行会社からもらった、折りたたみ傘の出番はとうとうありませんでした。
(でも晴雨兼用なので日傘で利用してる人もいました)
さあて、カレージャのホテルを出発して50分ほど、見えてきましたサグラダ・ファミリア






昨日もそうであったけど、カスティーリャ州と対立してるカタルーニャ州では、独自の国旗を掲げてる窓があちこちにあります。
うっかり、レアル(マドリッド)〜なんて言っちゃあいけません。絶対に。
そう、ここはスペインであってスペインではない!?
言語も少し違う。ありがとう、なんてメルシーよ、フレンチ!?まあフランスとの国境が近いから影響受けてるのかな。
こんにちは、も、ポルトガル語と一緒のボンディア。
ま、オラ!で大丈夫なんだけどね。


高速を降りて、ずんずんと街中へ。
ガウディづくしの最初は、グエル公園へ。
細い道を上がっていきます。これまたくねくね。
朝一だからまだ空いているけど、これが渋滞になっちゃったら大変なとこ。
もっと街中かと思いきや、閑静な住宅街の丘。
駐車場から少し歩きます。

すぐに見えてくるは、ガウディの自宅です。
病気の父親と一緒に住もうと建てた家だけどあまり長く一緒には住めず、その後は姪と暮らしたとのこと。
今は記念館に。










下から見た、
ガウディのお家。









その先の景色。







見えてきました、
グエル公園






1984年、ユネスコ世界遺産登録。
来月には有料になっちゃいます。



ガウディのパトロンだったグエル伯爵が、
庭園住宅地として設計を依頼。
1900〜1914年にかけて建設されたものの、
ほとんどが売れずに1922年に市が買い取り、公園になりました。


ひぇ〜、私はてっきり公園として造られたと思ってました。


下に見えるは、まるでグリム童話のお菓子の家みたい。
ちょっと神戸の異人館から見た景色を思い出しちゃいました。
こっちの方がメルヘンぽいけど。










破砕タイルで装飾されたギリシャ広場のベンチ。

実はこの装飾タイルは、ガウディじゃない。
彼の協力者の建築家ジョセップ・マリア・ジュジョール
昨日の彫刻家とまぎわらしいけど、ジュジョールは、この公園の至るところの装飾を手がけてます。


波打つベンチは110mも続きます。
人間工学により作られたベンチは長時間座っていても痛くないそう。
背もたれの出っ張りは腰ツボ効果?
でも私しゃ、あんまり居心地よくなかったよッ。






帰国してから見た某テレビ番組で、このモザイクの合間にガウディコードが隠されてるって放映してた。
逆様にMARIAって書かれてたり、、、
探して見たかったな。






で、さっきから出てくるこのお菓子のような隣接する2つのお家は、守衛室と管理事務所になるはずだった建物。
近くに行けば行くほど、グリム童話の世界。





現在はお土産やさんとインフォメーションセンターになってます。
残念ながら早朝のため、お土産やさんはまだやってませんでした。
(←こっちの建物はインフォメーションセンター)






ううっ、正面から見ると不思議の国のアリスの、トランプ王国みたいにも見える。


正面左手の階段。
柱の屋上が、破砕モザイクのあるギリシャ広場。

      









ここは広場の真下。
本来なら市場になるはずだったとこの天井。

市場らしく、魚介っぽいデザインのモザイクでいっぱい。
海の中にいるみたい。
人魚になった気分よ!  タコっぽい↓


実はこの↑柱も広場に降った雨水を浸透させて、住宅地へと利用しようとしたようです。
治水もちゃんと考えてたんですね。




そしてその広場真下の階段途中に、
グエル一人気者の爬虫類が!!








トカゲ?サンショウウオ?ドラゴン?
たぶん架空の動物なのよね。



この子も忘れないでネ!
カタルーニャの紋章とヘビ(に、見えないよね〜)!?










広場の下には、
百本柱のプロムナードが広がってます。









丘陵を利用した自然と融合した回廊。



 キムタクのカメラのCM
 でも見た場所→
















ガウディとグエル氏はここに芸術と自然と人間の理想郷を作ろうとしたのね。。。
こんなにも楽しくて想像力を駆り立てる素晴らしい夢の世界を作ったのに、実現できなくて私も残念、無念。
でもそのおかげでここに来れたのかな。。。



さあてと、バスに戻って街中へと下ってきました。

いよいよクライマックス、サグラダファミリアへ行きます。
もう、建物の合間、合間から見えてきます。
2005年、世界遺産登録されました。


バスを降りてまず、サグラダファミリア全景が見える絶景ポイントへ。







  じゃーーーん!!



クレーンが邪魔だけど、すでに一体化しつつあるのかな。

ちょうどガイドさんから、2026年完成と聞きました。
果たして、また来れるかな?





池に映える建物も撮りたかったけど、何せ人気スポット、下の方も入れちゃうと人の頭だらけで、、、
これでも背伸びして撮りました!






近づくにつれ、人気のほどがわかります。
ここに来て初めていろいろな国の観光客に出会いました。
もう私なんて建物よりも人で圧倒されそう、、、





時間指定予約のため、順番待ちです。
10時から11時までの入場です。





門に入って見上げると、あらためて巨大。





ちょうどこの部分が、外尾悦郎氏が関わったところ。
(15の天使たち)




中に入ります。

目に飛び込んできたのは、
どこまでも延びていきそうな
柱、柱、柱、、、
まるでスタジオジブリ
出てきそうな光景。
でもまぎれもなく、
100年以上も前から
建てられ続けてる教会なのだ!!
なのにまったく古い所がない。
この現実をどー表現したらいいんだろう!!
くるくる、くるくる、
思わず廻っちゃいます。
まるで自分が森の迷い子になったよう。




くるくる、くるくる、これまたどこまで続くんだろう、エッシャーの世界に似てる、、、


2010年にバシリカ(大聖堂)として認定され、内部が見られるようになりました。

今までの教会とはまったく趣きが違って、
新鮮。
歴史の重みはこれから続くんだろうなあ。
宇宙にいるみたい。




この不思議な空間は、圧倒される。
伝統を重んじるカトリック教会がよくこんな斬新な建物を、と感心。
でも、今までもあちこちでイスラム教との混在もあったくらいだから、ありなのよね。
セビリアの教会も、後年人々が驚くような聖堂を造ろう、という趣旨のもと建設されたようだし、この国の人々は遊び心があるみたい。




植物のような装飾で埋め尽くされた
天井→
その下、実はまだステンドグラスは全部に入ってなくて、こちらのは一週間くらいで張ってしまったとか。
そんなこと聞いちゃうと、あまり重厚感がないみたいに思えちゃう。


もっと移動したかったけど、なにせ人が多くしかも広い、そして時間も少ない、、、


いったん外に出ます。
こちらは西の門。
















受難のファサード、です。

そう、これが昨日モンセラットにも登場した、
スビラックの作。

もちろん、ここにも付いてくる目、の顔がありました!(真ん中の写真、中央下部の凹んだ顔)
エスの受難、死、復活を表していて、↑左の写真には謎の33のパズルがあります。


16個の数字は、
縦横斜め、どこから足しても33。
実は、磔になって処刑されたキリストの年齢。





完成模型図。












教会内地下のミュージアムへ入ってきました。




逆さ吊り模型です。
ガウディ独特の、重力を利用して均等に配置するというもの。





これまたすごく不思議。
大地から生えてくるような建物を造りたかったとか。







ミュージアムから
工房が見えます。



お客さんで気が散らないのかな。







そしてそして、またありました、スビラック作のガウディ像。
ガウディには批判的らしいけど、何気に協力してるじゃない!?






以外と気づかない場所にある、ガウディのデスマスク



お墓もここにあります。
彼の頭の中をもっともっと覗いてみたかったな。









     教会脇、もろ工事現場。
     ガイドさん曰く、がっかりでしょって。
     でもそんなもんかな、って。






近くのおみやげやさんのウインドウに貼ってあった、おそらく2026年に見るであろう完成図。
凄いんだろうな、完成した暁は!!!




本当はこっちのバッタやさんに行きたかったけど、、、




教会を離れてバスで20分ほど、グラシア通りの「ミラ邸」。
1906年〜1910年に建築。


1984年に世界遺産登録。

ガウディ最後の民間建築。
別名、ラ・ペドレラ、石切とか採掘の意味。
うねうねとガウディらしい、
彫刻みたいなお家です。
屋根裏部屋が展示室となってます。
屋上部分がとってもユニーク。
降りてみたかったな。。。


こちらも車窓から。
バトリョ邸。
カサ・ミラからすぐ。
1905〜1907年に既存の建物をガウディがリフォーム。
正面の破砕ガラスの装飾は、グエルと同じジュジョールによるもの。
謝肉祭をイメージしてるようで、そういえばベランダが仮面に見えてくるような。
2005年に世界遺産登録。



ガウディの傑出した建造物に感嘆しながら、バスで10分、最後の世界遺産カタルーニャ音楽堂へ。


バスが停まれないため、
近くから歩いて行きます。













これまた今までとはまったく趣きが異なる、
アールヌーボーが登場!




1905〜1908年に建てられ、
1997年に世界遺産登録されました。





中の見学はできなかったけど覗き込むことはでき、華やかなシャンデリアが印象的でした。
年間50万人以上の人が今でも利用するという、大音楽ホールでした。






ランブラス通りを一路、空港へと向かいます。

ちょっとの滞在だったけど、いろんな顔のあるバルセロナ




30分ほどで空港が見えてきました。
エル・プラット空港です。
ガウディの街だからもっと面白い建物を想像してたけど。
マドリッドの方が楽しいかも。



さて出国手続きも済ませ、最後の買い物。
本当はランチしたかった、、、




お腹空かせたまま、搭乗。
もー、16時近いよっ。





ひたすら早く機内食が出ないか、祈りつつ、
テイクオフ。
さらばじゃ、スペイン!!
また必ず、いつの日か!!


離陸して1時間半後、ようやく待望の機内食
行きと同じく、乗換え便で計4回の食事。
全て完食でした!!!
パンも柔らかいしっ!!
こんなに機内食を美味しく食べられるとは、スペインに感謝です!?


実は体調が万全でなかった行きのフライトに比べ、帰りはとっても楽でした。
景色も見る余裕もあり。
スペインに着いて、どんどん快調になっていってこのまま居座りたいくらいだったけど、
さすがに日本のいろんな食事が恋しーいっ。
不思議と和食じゃなくて、日本の美味しいパンが食べたくなりました。
やっぱり日本の料理は世界イチよ!!



乗換えのドーハの夜景。
午後11時半着。

帰りは1時間ずつフライト時間も短いし、乗り継ぎの時間も2時間くらい。
あっという間に成田へ着いちゃった感じでした。


カタール航空でもらえる、紐付きポーチ。
ポーチの色がオレンジが行き、紫は帰り、というか同じ色だったからCAさんに頼んで取り替えてもらいました。
中はどれも紫色で、靴下、耳栓、歯ブラシセット、アイマスク。
このポーチ、旅行中にいろいろ使えて便利でした。私はポーチを耳太郎↓入れにしてました。
小銭入れにしてる人もいましたけど。


旅行中大活躍だった、耳太郎、イヤホンガイド、ね。
これ、出発時の成田ですぐに貸してもらうんだけど無くしたら大変。でも添乗員さんの荷物を軽くするためにも協力しないとね。
ストラップと予備の乾電池はおみやげにもらいました。



ここからは戦利品(おみやげ)の一部ね。

ワインはリオハが有名だけど、添乗員さんオススメの、リベラ・デル・ドゥエロ。
左の缶は、定番、飽きるほど見てきたオリーブの、油。
ナッツ類も産地だけど、このビンのはいまいち。もっと安いのをいっぱい買っておけばよかった、、、



食べ物が主流だったけど、少ない雑貨のひとつ、モンセラートで買ったロザリオ。
カトリックじゃないんだけどね。





左はなんと6人前のパエリヤパン。
旅行前に通販で購入、3回くらい使ったかな。


で、右が今回、バレンシアの市場で購入した一番小さい、
ミニチュアパン。
ツアーのおじさんたちに、なんに使うの?それで作るの?って冷やかされたけど、なんの、なんの、とっても重宝!!
料理の素材入れにしたり、小皿として使ったり、、、
ひとつしか買わなくて後悔。。。
今度行ったらいっぱい買ってくるんだっ。
***
偶然、旅行から帰ってきてもテレビでスペインのことやってたりして、今だスペイン熱冷めやらず、といったところ。
次回は滞在型で行きたい。
いつになることやら。
他の国にも行ってみたいし。
ああそうそう、このスペインの写真は全部自前で通しましたっ。
なのであまり見栄えのよくないものばかりでしたが。。。
ちょっと、ちか旅からはずれた今回の旅行でした。