スペインへ〜4日目

今日から毎日500キロ以上の移動が待ってます。
だから早めの出発、たった30分で朝食を終わらせバスに荷物を積んで乗らないといけないのですっ!
なのに朝食のメニューは悔しいくらい豊富で、しかもパンの種類もいろいろあって柔らかいパンも久しぶりに食べました。
どーして、昨晩は硬いパンしか出さなかったんだろっ。


出発してほどなく朝日が。
午前8時くらい。
これから60キロほど南へ行ったとこの、コンスエグラへ向かいます。



途中に見えてきたアルカサル(王城)→
スペインではこのようなアルカサルがあちこちにありました。。。

まだまだ薄暗い空の中をバスはずんずん走っていって、とある道を曲がり、まだ眠ってる町をそっとくぐりぬけるかのように通り過ぎ、そしてその先に待ってる丘へ向かってくねくねと登り始めました。


出発して1時間ほど、風車群が見えてきました。





自然と頭の中で「ラ・マンチャの男」のメロディーが鳴りだしました。

今にも風車の中から、ドン・キホーテが出てきそう・・・
見果てぬ夢、でも歌いながらね。


外に出て見てビックリ!!
さぶーっ。
マフラーが欲しいくらい。
まるで外に出るなって言ってるみたい。

ああ、だけどよーく見ると、、、

← ↑
そう、羽がちゃんと4枚残ってるのはこの手前の小屋だけ。




あ、ここにも一番奥(右)にアルカサルがあります。

またしても国民性?
れっきとした観光名所なのに、どーして修繕しないんだろ。
風車小屋は各個人の持ち物らしいから、仕方ないんだろうけど。
もっと国がバックアップしてあげればいいのに。


風車の真下の光景です。
ラ・マンチャ地方、コンスエグラの町です。
静かな、そして寒い朝です。



さて丘をくだり、町中の駐車場でトイレタイム。

ちょっとしたお店もあるんだけど、なにせまだ早朝?(9時半くらいだけど)なためほとんど開いてなく。






でも、中庭のドン・キホーテと井戸のモニュメントは観光地らしくて良かった。
いやあ、アルドンサみたいな女性、出てこないかな。






諦めてたら、通りを挟んだ向かいのお店が一軒だけ開いてました!



何しろ、添乗員さんがしきりとここで売ってるいちじくチョコが安くておいしいと言うもんだから、トイレ休憩の時間しかないにもかかわらず、みんな殺到!
しかも店員はのんびりひとりで対応してるもんだから、なかなかレジが進まない。
ようやく私の番になって、二人目の店員が対応しにレジに入ってきたけど。
バスに戻ってきたら、添乗員さん、運転手さん、不機嫌、、、
しかもまだひとり戻ってきてないのに、運転手さん、バスを発車させちゃうし。


もちろん、ちゃんとすぐに拾ってあげたけど。
でも運転手さんのあせる気持ちにも理由があったのです。
ここスペインは、ルーズな国かと思いきや、運転手さんにとってはシビアな規則があるようで。
3時間以上のドライブは罰金、だから2時間半走って30分休憩を取らないといけなくて、なんとICチップ入りのカードをタコメーターに挿入するからごまかせない。
うわー、なんか複雑、、、
だから長距離の場合、時間内に少しでも距離を移動しないとどんどん到着が遅れてしまうことになるのです。


ラ・マンチャ地方を抜けて、さらに南のアンダルシアへと向かいます。


車窓の風景は、これからどんどん続くであろう、オリーブ畑。




それでもまだこのオリーブ畑の陰からドン・キホーテが出てきそうで。
相変わらず頭の中はラ・マンチャのテーマが流れてる、、、



有名な黒い牛の看板。
スペインでは超人気?
サービスエリアに行くといろいろとグッズが売ってました。
もとはワイナリーの宣伝だったところ、文字禁止になったので塗りつぶしてそれが逆に目立ってよかったとか。
ペネロペ・クルスの映画「ハモンハモン」でも、注目されました!!


さて約2時間後お約束!?の休憩タイム。


初のスペインの高速サービスエリア。
学食みたいに広かった。

添乗員さん、運転手さん、カフェタイム。
でもツアー客のほとんどは、
また時間に遅れるのを恐れて、
トイレタイムと少しお土産物色タイムで終りました。






休憩挟んで出発してから1時間半くらいで、
ソーラーパネル群が。
随分と続いてました。
ソーラー発電、力入れてるようです。


そして、そのソーラーパネルが見えるあたりから、ちらほら遠くに見えてた、ひときわまぶしい発光体。
タワー式太陽熱発電所
ヘマソラールです。
エコなんだろうけど、どことなく異様な感じ。
原子力発電もあるけれど、太陽がいっぱいのこの国ではもってこいのエネルギー対策かも。

ここまで来れば、明日行くコルドバを抜けて、もうすぐセビージャ(セビリア)です。


セビージャに到着。

ちょうどバスが着いた場所。
反対側は、グアダルキビール川。
写真撮りたかったけどできませんでした。


でもこの川のおかげでセビージャは港湾都市として栄えたのよね。


↑の写真に見えてる通りを歩いて、ランチ会場へと向かいます。




この道をまっすぐ行って、左に曲がったところの繁華街にあるバルで、タパス料理(おつまみ)です。
こんな感じのお店だといいんだけど。



それにしても、今度は暑いっ。
なんと37℃もあった、、、
(でも日本よりは楽だけど)
今朝のラ・マンチャの寒さは何だったんだろう?
ただ、ここセビージャはスペインでも屈指の暑い都市。


左に曲がると、スペイン広場↓
日本で言う、銀座通り、みたいにスペインの各街ではスペイン広場があるようです。



スペイン広場あたりからどんどん人が多くなってきました。
ちょうど午後2時をまわり、みんなランチタイム。
おいしそうなお店があちこちに。
子供もいっぱいいました。
スペインでは、子供の頃からワインを飲んでるとか。

ああ、そしてランチ会場は想像したような場所じゃなく、奥まったお店で、しかも団体のためか2階の店内。


おつまみだから小皿料理かと思ったら、テーブルごとの大皿料理で。
ハムやコロッケ、魚のフライ、トルティージャ(ポテトオムレツ)、イカリング
いちばん美味しかったのは、イカリングかな。
証拠に同じテーブルについたおじさんが、たあくさん食べてた。
だって日本と同じ味だったもん。みんな、そう思ってたはず。


そしてデザートは、ご他聞に洩れず、、、ケーキのようなアイスクリーム!!でした。
まったくこの国はスイーツの種類がなさすぎるっ。
こんな状況だったので、写真は割愛。
お皿も色味なかったし。店内も暗かったし。


食後もせきたてられるようにして、セビージャのガイドさんが待ってる場所へ。



今日のガイドさんは、日本語ペラペラ。
セイン・カミュ氏とジローラモ氏を足したような雰囲気。
フフッ、フフッと笑うところなんて女性っぽい。


セビージャも狭い道がいっぱい。
ユダヤ人街へと続きます。


  こちらはスペイン広場の近く。
  スペインでも、日本でよくみるような
  イタズラ書きが至るところにあるんだけど、
  こちらもイタズラ書き↓




ただし、中世の人たちが残したものなんだけどね。



さあて、セビージャ一番の観光スポット、カテドラル(大聖堂)です。
このツアー3番目の世界遺産です。

ローマのサンピエトロ、ロンドンのセントポールに次ぐ、世界3番手の大聖堂。
ギネスに限って言えば、世界一。


スペインという国は、イスラムキリスト教の混じった独自の文化で発展してきました。
その代表的建築物がこのカテドラルです。
完成するまでなんと120年も費やしたと言われてます。
こういった建物が、この先もいっぱいお目にかかることにはなるんだけど。

レコンキスタ(国土回復運動)で奪還し、モスクだったところを利用して見事、ルネッサンスとゴシックの混合様式にしました。



さあ、内部です。


一歩足を踏み入れると、その天井の高さに驚かされます。
ステンドグラスのマリア様がほほえんでくれてるかのよう。

そう、スペインではキリストではなくマリア様信仰。















世界最大級のパイプオルガン










ここにもトレドの大聖堂と同じく、
レタベルがあります。
巨大な黄金の木製衝立だけど、残念なことに修復中のため白い壁の向こう
      

ここにある黄金のマリア像も見れなかった、、、



礼拝堂もいくつかあります。




















なかでもこちらは、ムリーリョ作の絵画が飾られてる、その名もサン・アントーニオの礼拝堂。


右端が切り取られてしまって、その後戻ってきて貼り付けた跡があります。





聖堂の中にはお墓もあります。

コロンブスのお墓。
キューバから持ち帰った遺骨に真偽がかかったけど、どうやらDNA鑑定の結果、本物だそうです。
棺を持ち上げてる4人のスペイン王のうち、手前のひとりが突き刺してるのは、ざくろグラナダ)。
レコンキスタグラナダを奪還したことを指してるそう。


こっちは、アルフォンソ5世の墓?
ちょっと記憶なし。。。
間違ってたらごめんなさい。




大聖堂内隣接してる、ヒラルダの塔。
中庭から入って、螺旋状の坂道を35周します。
ぐるぐる、ぐるぐる、、、
当時はロバで登ったそう。
かつてはモスクの尖塔(ミナレット)でした。
  そのミナレットの上の風見です。
           ↓











20分かけて35周の坂道を登り、ようやく天辺に。
←写真↑の鐘のところ。28個あります。
ちょうど鐘が鳴り始めました。






       天辺からの眺め


グアダルキビール川が中央上の方に見えます。








隣の大聖堂。














大聖堂を後に、ヒラルダの塔を見ながらぐるっと散策。






セビージャと言えば、カルメン!!
その舞台になったタバコ工場は今は大学。
そして、セビリアの理髪師フィガロの結婚などの戯曲。



アルハンブラ物語など、数多くのスペインを舞台にした作品を書いたワシントン・アービングが住んでた家↓








   すぐ向かい、城壁の中に水道管跡→







ちょっと一休み。








お土産やさんが小さいパティオに面して軒を連ねてるんだけど、リヤドロは今日はお休み。





トレドに続き、ここでもゴミ箱。
取っ手を回して使うのがおもしろい。









セビージャの王宮、アルカサルです。
レオンの紋章が入ってます。










          その城壁です。





セビージャからバスで30分、ボルムホフのホテルが今宵の宿です。

都会的な感じ。
こちらも小さいけどプールがありました。
(実はこの写真は、翌日の午前7時です!!)



       

         ロビー&フロント



夕飯はバフェ(ブッフェ)でした。
サラダがいっぱいあって、もうたっぷり食べました。





お部屋の様子。
今日も広くて良かった。