神奈川ウォーキング〜MOMAT〜国立能楽堂

こんな忙しい日あっただろうかっ。
いや忙しいというより、濃密な一日だったという方がふさわしいかな。
おさぼりウォーキングを2つ。
川崎に立ち寄って、東神奈川へ。
東神奈川は、本来のルートという意味ではおさぼりしたけど、なんと鶴見まで歩いたっ。
小一時間ほどだったけど。
そして電車で東京駅へ。
そしてそこから大手町経由で竹橋のMOMAT(国立近代美術館)まで歩き。

オールフジタ。
常設でここまで豪華なんて。行くっきゃないっ。
しかもぐるっとパスだから料金かからず。
企画展を無視して常設展へ直行。
平日の夕方に差し掛かる頃というのに、かなりの人。
さすが、Foujita!!
ただ今回はMOMATが持ってる全てを展示してるんだけど、半分以上が戦場の画。
どこか冷ややかな目で描いてるとはいえ、残酷さと死者の御霊が混在してる空気感が凄くて、玉砕の画の圧はたまらなかったです。
歩きつかれてる肉体にここに来て精神的にもドッと来てしまいました。
ただフジタが監督した幻?のドキュメントフィルムの一部が残っていたらしく、子供がテーマの白黒フィルムが見られてちょっとホッとしました。
日も暮れかかる空をお供に再び、大手町へ。お堀では夕暮れランナーたちが。
そして東京駅から電車で千駄ヶ谷へ。

初めてきました。
国立能楽堂。立派。
今宵、野村親子の狂言、ござる乃座初観劇。
素敵な場所、建物ですっかり気に入っちゃいました。
しかも中に入ったら、奥に展示室が。
12月中旬まで一橋徳川家の能、の展示。
能関係の物のほか、舞台の見取り図や、日誌などなかなか見ごたえありました。
開演前のひと時の、よい時間の過ごし方ができました。


武悪がテーマな演目2つと、若手の稽古曲1つ、素囃子の4演目。
以外と最初の、若手の長光、一番面白かったな。
現代にも通じる、詐欺師のお話で。
二番手のひくず、は、前の席の女性の笑い声があまりにアイドル的で逆に気になってしまいました、、、かなり萬斎氏のファンかと。
そう、想像以上にいろんな客層で埋められていて男性も多かったのです。
トリの、そう、まさに鷹匠の亡者と地獄の鬼たちの話は、なんともシニカル、また萬斎氏扮する鷹匠の、鷹の仕掛けも楽しかった。閻魔様と六道の辻での鬼たちとの相まみれる様も愉快でした。
狂言って、古きニッポンの言葉が使われてるけどそれが逆に新鮮で、新しい発見で、だけど今の世の中にも通じていて、なにより可笑しい、終わり方が中途半端で、あとは見る人任せってところが、ある意味人気あるのかなって思ってしまいました。

あー本当に充実した一日でした。