東海道の秋路一日目〜熱海


久々のウォーキング!?と称して、そのマップで割引してもらうために今回は熱海施設めぐり旅です。



↑熱海のガトちゃん。この子は、2日目に登場ね。
(普段犬派の私でも、この子はとってもかわいかったのです。)



何度も来てる熱海だけどまずは、
今回ふとしたことから知った旧日向別邸へと向かいます。

駅から15分とかからないところ。
東横インの脇道の急な勾配を登りきり、
看板のところを曲がり、
降りきったところ、、、





なんという別天地!!



抜けるような青空と海が見渡せる、絶好のロケーションに
静かに佇んでました。























小さなお家なので、定員制。
事前に予約を入れます。1時間毎10名まで。
お昼ころの予約だったせいか、なんと私ひとりでした。



しっかりガイドさん付きツアーなので、前の回の人たちが終わるまでのんびりお庭を観賞。
外には出られないけど唯一写真が許される場所です。

1933年から約3年を日本で過ごしたブルーノ・タウトが設計した日本で現存するただ一つの建物なのです。
断崖に立つお邸は、傾斜を生かしその地下部分がタウトがインテリアデザインを担当。



15分間ビデオを見せられて、ツアースタート。
といっても、地下へ降りて3部屋を見るだけなんだけど。

ここからはもう撮影禁止なので絵葉書↓です。


階段を降りきって目の前の、社交室です。
すでに階段を降りてる途中から、目に飛び込んでくるのはこの竹簾のような合間から見えてくる、ガラス窓に迫ってくる碧い海!
写真に撮れなかったから想像してもらうしかないんだけど。
それはそれは怖いくらい。
ここが断崖絶壁に立ってるかのような錯覚になります。
写真に映ってる小さなR状の階段は、左手にあるまっすぐの階段から自然に続いて降りてこられるよう動線となっていて美しく、緻密です。
タウトの緻密な設計は部屋の至るところにあります。
京都の桂離宮に触発されて、おそらくはこの部屋から月見をするというコンセプトを持ったであろう、さまざまなインテリアは謎も多くあり、はたまた日本の伝統を打ち破る斬新さがあって、それは究極の美、そのものでした。
床、天井、手すり、窓枠、電球の紐、椅子、テーブル、行灯、、、、、
タウトの仕事の細かさ、妥協を許さない完璧主義者、タウトの芸術の世界に浸った1時間半超でした。
そう、私ひとりだったせいもあり、気づくと40分もオーバーしてました。
本来なら次の回まで1時間空いてガイドさんのお昼タイムのはずが、すでに次の人たちがビデオを見始めてました。


あまりにも素晴らしくて、本当に時間の経つのも忘れてしまったけど、
こちらも予定が狂ってきてしまいました。
このあとはここから20分ほど上ったとこにある、池田満寿夫の創作の家、へ行くはずだったんだけど、止めてエムオーエー美術館へ向かうことにしました。


うーん、何年ぶりだろ。通算3回目くらい。

バス停からまずは建物に入り延々と続くエスカレーターは記憶通り。
でもこんなにハデハデだったっけかな?
宇宙のような不思議さ。
宗教団体が経営してる感じがもうビンビン!
でも美術館そのものは至って普通なんだけどね。

エスカレーターを乗り継いで、
やっとたどり着いた美術館入口。
ちょうど昨日から展示替え。
やった、
また竹内栖鳳見れるぅ〜
そして松園や深水の美人さんたちにも会えるっ。



まずは、ちょっと小腹足し。
熱海到着してすぐに軽く食べただけだからね〜
で、一目散?に茶屋へ直行。

本当は、レクチャータイムに間に合うはずだったんだけど、
それもかなわなかったのでのんびりお茶タイムにしたのです。
売りの、シフォンケーキ、久しぶり、以外に食べ応えあり。




茶屋の隣の光琳屋敷。
こんなところあったっけ?
ここの一角は江戸時代にタイムスリップ。


もっと早い時間ならこのお屋敷ツアーもお茶付きであって、面白そうだったんだけどね。











吸い込まれるようにしてお屋敷の路地へ。


あ〜、江戸だわー!

紅葉が黒壁に映えるぅ。








この板塀から覗いたお庭












お屋敷前の紅葉は今が盛り。


日本庭園の秋を愛でた後、館内に入ってゆっくりと日本画の巨匠たちを鑑賞し、2階のメインロビーからの風景


贅沢なまでのロケーションです。
エスカレーターを乗り継いだ甲斐大アリです!!






帰りは美術館裏手の道を。

今宵宿はまた泊まりたかった、土建組合の保養所。
下り道をうねうねと15分ほど歩きます。
保養所ながらシングルルームがあるのよね〜
なんてたって夕飯が美味しかったの。

写真では、お鍋と焼き物が映ってないけど、かなり豪勢でした。
思わずビンビールなんて頼んじゃって、普段はあまりビール飲まないのに、ひとりであっという間に食事と共に飲んじゃいました。
おそろしー、すっかりおやじ化してる、、、
でも大満足の一日でした。