感動の奈良旅二日目


一泊二日の旅。もう帰る日。
でも今日も満喫するぞーっ。
朝一番で朝食を取ったら、午前中は西ノ京へ。
イエモンがぶら下げてる木のお札、これ、実は奈良交通の一日フリーバス切符。
フフ、今回の旅費の中に含まれているんだ!
でもね、ちゃんと窓口へ行って申請しないとダメなの、
だから昨日駅に着いたら翌日利用ということで手に入れておきました。
このほかにも音声ガイドも借りることができて便利なプラン。


ホテルに一番近いバス停、県庁前。
さすが、中央分離帯にシカ注意!の看板。

ヒトには慣れてても、車のルールはわかんないよね〜



バスで20分ほど。
薬師寺のバス停をわざと過ごして、西ノ京駅で降りてちょっと歩くと南門に到着。
そう、南から攻めるのだっ。効率ヨシ。


     

その右手に見事に梅が咲き初めてました。







              ↑
        ちっちゃいイエモン



天気も良くなって、ご機嫌だねッ










南門くぐって、中門左、西回廊から覗く一際目立つ西塔。


反対側の東塔は建設中で幌被ってます。。。






中門くぐると、おお、見えるは金堂。

ここから悠久の時代へ!!


この金堂内の装飾はそれはそれは見事。
鮮やかで本当に竜宮に迷い込んだかのよう。
華やかなりし白鳳時代に想いを馳せます、、、

ちょうど逆光だったため全体を写すことができなかったけど、中にある国宝薬師如来三尊像は妖艶でありました。


金堂の先にある大講堂。
一番大きい建物。
ここにも白鳳時代の仏像があり、さらに仏足石と釈迦十大弟子が祀られてます。


ちょっと戻って
門から見えてた西塔全様です。
中は入れないので外観のみ。

やっぱり美しい。






おっと忘れるとこでした、国宝東院堂。
          ↓

この中に、小さいけど優美な聖観世音菩薩さまが祀られてます。
インドのグプタ王朝の影響を受けてるとされてます。


効率よく南門から、なんて言ってた割には、行きつ戻りつで、、、


これまでの白鳳伽藍に別れを告げて、
道路を挟んで北側、玄奘三蔵院伽藍の入口です。
薬師寺はこの2つの伽藍で成り立ってるのね、広し!

ゆったりと時の流れを感じます。
優雅とはまさにこのことなのかな。


   最近中国から寄贈された碑が両脇に。

   亀さんがいるよ、お仲間いたね、イエモン






礼門です。



礼門脇の光景。
もう春が来てるね!





礼門を入って、中央にある玄奘塔。
そう薬師寺法相宗の始祖といわれてる玄奘三蔵の遺骨が祀られてる所。
三蔵法師のモデルになった僧侶ね。
日本に来たことがないのに、と思ったら日中戦争時旧日本軍が現地でお墓を見つけ、中国と分骨することになったとか。


玄奘塔の後ろにある、大唐西域壁画殿。
平山郁夫画伯の玄奘三蔵が歩いたであろうその旅路の風景が、堂々と圧倒される気迫で描かれてました。
画伯の執念とも言うべき想いが肌に伝わってきました。




さあ、薬師寺に別れを告げて脇道をまっすぐ北へ。
崩れかけてる土塀が風情あります。





イエモンもびっくり!の鬼瓦。




と、こんなところに薬師寺の足跡が。






はい、10分ほどで唐招提寺に到着。

南大門です→↓。



ぶら下げてた木札の一日フリーバス券を係の人が見つけ、拝観料を2割引きにしてくれたっ、ラッキー!!





入ってすぐ、金堂が見えてきたっ。




2009年の平成の大修理を終えて、見事蘇った金堂。


中の装飾はなかったけど、創建当時は薬師寺のように煌びやかであったようでそれはバーチャルシアターで再現されたのを見てたので、重ね合わせ拝観できました。

鑑真和上の真摯な姿が見えるような気がしました。





御影堂から鑑真和上御廟へ向かう道。
昔の面影を残す、素敵な場所。


門をくぐると、、、



いい苔だあ、、、
なんか一体感あるね〜
この先にひっそりと塔が建ってありました。




さて戻って、
日本最古といわれる、校倉造りの経蔵です。

この手前に立派なお土産やさんもあって、
ちょっとほっこり休憩しちゃいました。



ここは西の京斑鳩自転車道
秋篠川沿いです。


唐招提寺から薬師寺に戻る形で15分、
お昼ごはんのお店に向かいます。


車道に出てほどなくすると、ありました、
本日のお食事するところ、草ノ戸(くさのえ)。
田舎っぽくて風情あるな〜




       水車があったよ!



まだ店開いて間もないのか、だれもいないよ。


で、名物?風流弁当けんずい、を頼みました。



ちょうちん型弁当はユニーク。




たくさんたくさん、あって楽しいお食事でした。

お茶受けの干菓子も付いていて、気の利いてるお店でした!!

とうとう最後まで他にお客さんも来ず、独占状態でお店を出ましたっ。


バス停まで3分ほど、再び奈良市内へ向かいます。


昨晩に続き、東大寺に到着。

くぅーっ、人がいっぱいだあ。
でもシカもいっぱい。

危ないっ、イエモン
また狙われちゃうよッ。


立派すぎる南大門。


その両脇柱内にある、あ、うん、の金剛力士像。
もちろん国宝ね。

巨人のこの像を運慶たちは69日間で作ったっていうから、もう神業!!
だって首が痛くなるくらい見上げなくちゃならないのよ!





大仏殿前の鏡池
くつろぐ鹿さんに、
チャンス!
飛び乗れ、イエモン






“なんかお尻にいる?”










中門にも鹿様が。






ホント、主のように居るね。







日本人なら必ず修学旅行に来る、にっぽん一大きな大仏様がいる金堂。

この金堂、大仏殿の建物も木造建築としては世界最大級。
中に入ると再建した時代時代のミニチュアが展示してあって、わかりやすかったけど、本来はもっともっと大きかったのでありますっ。
凄すぎ!
瓦屋根と鴟尾(屋根の両端の飾り)がまるで兜のように見えます。



さあ、お次ぎは昨晩訪れた
二月堂です。


大仏殿から10分ほど。



修二会のためだけに作られたお堂。国宝。
一度火事に遭ったときは隣の三月堂で、お水取りを行ったそう。
江戸時代に再建されたのね。

↑左端に見えてる長ーい階段廊下←


ここを40キロもある松明持って上がっていくの。

すごいなあ。



そして
その松明になる、竹竿と杉玉。









12日のクライマックスに上げられる籠松明は、この倍の長さそして重さ。
もはやその大変さは想像つかない。





食堂に立てかけられた松明の竿(竹)。








      閼伽井屋(あかいや)

食堂の右側にあります。
中には、若狭の国から運んできたお水がある井戸があって、一切見ることができません。



さあ、昨晩にタイムスリップ。
あの長ーい階段を、火の粉と煙すさぶ松明持って上がってきます。



まずは第一回目の打ち払いをちょうどこの角で行います。
北西の方向。




真下では大勢の人々が歓声をあげてます。
私は、この角度からだとちょうど木の後ろから見てました。


さて二度目の打ち払い。
ササッと移動して、南西の角、真下はちょうど裏階段。
もちろん夜は通行止めになるから人もいず、思いっきり竹を伸ばして降り下ろしてました。



そしてその南西角(奥)から手前に移動してきます。



突き当たった手水場で火を沈下します。











内陣では法要中で、戸と戸の合間からうっすら駆け回ったり、お勤めの声が聞こえてきたりしてました。


中に入ってじっくり聴いてみたかった。
でも帰りの時間が迫ってるし、やっぱり滞在しないとね。。。
昨日のツアーにいたフリークの人の気持ちがわかる気がしました。



昨晩上った時は暗くてよくわからなかったけど、こんなに眺望よかったのね。。。





二月堂を降りて南隣にある、
法華堂(三月堂)へと向かいます。



東大寺の中でも最古の建物です。
もちろん、国宝。
中にある10体の仏様も国宝だけど、他の6体が地震対策でミュージアムへと移されてしまってます。
ああ、時間あったらミュージアムへも行けたのに、、、



最後は、、、
やっぱりはずせない、凛々しいお顔立ちのせんとくん


イエモン、ご利益いっぱいもらったね!!!





さっそく、ジェレミー・フィッシャーに報告。

どーも、イエモンの話より
シカドラ狙いのようだね、、、

無事にカエってきて何よりでしたっ。
もっともっと奈良に行くぞっ。