那須高原へ~その2


明けての朝食。
この時間に食事をお腹に入れたのは何年ぶり?
とても食べる気持ちになれないと思ってたけど、
いざブッフェを目の前にしたらちょっとずつほしくなっちゃって。
食べ終わってコーヒーを飲んでる頃に
隣の部屋の友人がやってきました。
そう、朝食は各自でね、っていうことだったので。
彼女は私よりとっても小柄なのに、朝から食欲旺盛でした!
梅雨の中休みの天気だけどかなり暑くなる予感。
でもこれから高原へ向かうからちょっとは下界よりましかな~
車じゃないからそう多くは回れない。
目的は2か所だけだけど、
ちょこちょこ歩かなくちゃいけないし、ということもあって
朝食は少しでも食べておこうとも思ったのでした。

数年ぶり。父とよく来たっけ。
あの時はホテル送迎バス付プランだったから
都内から那須高原直行だった。
今回は駅からバスで約40分、
そこから第一の目的地まで歩いて20分。
高原地帯に入ると木々がどこまでも続き、
木漏れ日が眩しくまさに爽やかな日!


着きました~!
先月初めにオープンしたばかりの、
ビーズ刺繍家の田川啓二美術館。
知る人ぞ知る、かな。
実を言えば今回の私の目的はここ一か所。
先週くらいにひとりで来ようと思ってました。
そしたら急に館主の田川さんの来館予定がわかり、
だったら彼のギャラリートークの日に来ようと、
私同様ファンの友人を誘ったのでした。
ある意味友人の方がビーズや刺繡に造詣深いから、
興味度は強いと思うけど。
私はまったく縁なくて、
ただただ、黒柳徹子さんとのユーチューブが
面白くてファンになっただけなんだけど。

玄関入るとすぐに第二の玄関が。
その前にはさすがにいろんな人との親交がある、
田川さんらしく、
著名人からのお祝いのお花がいっぱい飾ってありました。

そしてその第二の玄関入ると真正面には、、、↓
どーん、と、
パウル・クレー
おっきな絵が!
いや、
彼の絵をまねた
精巧なビーズ刺繡画が!!
もう本当にビッグなのよ。
圧倒されるわ。
このほかにも
ゴッホやモネの絵を
モチーフにした絵画、
ドレスも。
まるで絵をデザインするようにビーズですべて作られてる。
そのクレーの
巨大ビーズ絵画の前には
ドレスが展示。
館内写真オッケーなのも
うれしい。
気兼ねなくバシバシ撮れる。
手前は、
モネの水連の絵画を
モチーフにしたもの。
下↓は、
ゴッホの絵画版と左は同じ絵のドレス版。

写真じゃわかりにくいけどかなり立体感が出て、
ビーズ刺繡は光と遊べる。

反射してキラキラ楽しめる。
そばから見るともこもこ感満載。


↑ 2階にあるアリスの部屋。
もちろんオリジナルの図案を元にしたドレスや屏風、
そして田川さんの骨董コレクションも展示。
祖母の反物や帯、海外の食器や置物まで。
←貴重なカシミールの織物も。

開館して1時間くらいで
着いたときは
だあれもお客さんいなくて、
ギャラリートーク友人とふたりだけだったらどーしよう、
緊張しちゃうよ、って思ってたら、
しばらくしたら少しずつお客さんも増えてきて、
始まる頃は20名弱くらいは集まったんじゃないかな。

にしてもっ!
まあ呆れるくらい、ここ栃木県の人たちは
(って美術館に来てる人は他県の人もいると思うけど)
電車乗っててもマスクみんなしてるのよっ。
アホかっ。
館内の客も私と友人以外はほぼマスク。
もちろん田川さんは素顔でした。
1時間くらい1階の展示を中心にレクチャーしてくれました。
知らないことたあくさん。
想像はしてたけどそれ以上に、卒倒しちゃうくらい、
手間暇半端ない作業に聞いてるだけで
気が遠のいてしまったわ。

それでもフィギュアスケート観戦オタク?の私だから、
あのスパンコールがバンバンに付いた衣装でよく取れないなあ、と思ってた疑問も解消。
最後に一緒に記念撮影もしてくれました。
超緊張&自分の顔に自信なしがもろ写ってしまってて、
田川さん笑ってるのに、私ったらむっつり顔で、
見るのも憚れるわ。本当はとっても嬉しかったのにね、、、
友人も澄まし顔でした。
でも私なんかよりも美人さんだからいいわよ~
友人とふたりして
お互い自分がヘンな顔だけどそっちはまともじゃない、って言い合ってた。
ちょっと不謹慎だけど、
田川さん親切に後ろ手を肩に付けてくれて、
そのぬくもりが今でも感じてるぅ~
思い出すだけでもドキドキしちゃうわっ。
やっぱり来てよかった。ミーハーな私。

すっかり夢中になってしまった美術館から解放されたのは、
すでにお昼を回ってました。
まあ私の目的はほぼ達成。
あとはこのあとのランチに行けば、自分のミッション終了。
美術館から歩いて15分くらい、週末限定のお店へ。
友人の意見も聞かないで、
勝手にガレット食べたいからと、
到着したのは都内でジュエリーショップを経営してるお店。
ガレット&ジェラートやさんなんだけど関連性聞きそびれました。

さすがに暑く店内にはいられなかったから外の席で。
ガレットは2種類のみ。
私は高原野菜のガレット。
友人はおっきなフランクフルトソーセージの
入ったガレット。
本当によく食べる彼女だけど
その割には太ってなくてとっても健康的。
まあ彼女はあんまりスイーツは食べない方だからそれがいいのかな。

食後は、
友人の第二の目的場所へ。
友人は大のアンティーク好き。
ランチのお店から5分くらいで到着。
ここも美術館同様他にお客さんいなかったけど、
友人は丹念にチェック。
いろんな西洋東洋の骨董品が所せましと飾ってあり、
都内のお店より全体的に値段が安く
良心的と感心してました。

お財布がちょうど苦しいらしく、
きっといくつか手に入れたいものがあったみたいだけど、
今回はデミタスコーヒーカップだけ購入してました。
それでも一点でも買えて私も紹介した甲斐がありました。
別に紹介料とかはないけどね。
たまたま近くにアンティークやさんがあったから、
今回の旅行も誘いやすかったのでした。

ちなみに友人は初那須旅。
なもんだからところどころ頓珍漢なところもあり、
でも私も帰りの新幹線では判断誤り、
危うく乗り損ないそうになり、
かなり友人を振り回してしまって
申し訳なかったのでした。
ま、その詳細は複雑なので省くけど。
結果オーライだったので良しとしよう。

で、アンティークやさんのあとは、
友人がしきりとコーヒーが飲みたいというので、
(ランチは友人はアイスミルクコーヒーで
私はリンゴジュースだったけど
ちゃんとしたカフェインが飲みたかったよう)
こじんまりとしたコーヒーショップに入りました。

実は、、、アンティークショップに入ってすぐに
私のお腹がゴロゴロしてきて、
でも店内には洗面所なさそうで、
だけどまだ入ったばかりだし、で、
必要以上に気を紛らわすために
ぐるぐる歩き回ってたのでした。
ということでお店入ってすぐに洗面所へ。
小さいお店だったけどウッディで
清潔感ある洗面所にホッとしました。
ただだれかさんの喫煙臭が強く残ってるのには参ったけど。

すぐ隣のコーヒーも飲めるケーキ屋さんはチェックしてたけど、
ここのお店はさほど気にも留めてなくて。
友人はケーキに興味なかったから
コーヒー専門店のこちらに入りました。

そしたらなあんとリーゾナブル。
どのコーヒーも450円。
ここ人気のリゾート地よ!
しかもシナモンロールかラスク付き。

最初に出されたお水もコップが平たい系でおしゃれなのと
味はミントがとっても強くてそれがこの暑さに清涼感が出て、
友人ともどもお水から気に入ってしまいました。

どのコーヒーにしようか迷ってたら、
店主らしき初老のやさしそうな小柄の男性が来てくれて
で、一通り説明を聞いて
結局自分たちで酸味も苦味も中間の、
でもめずらしいインドネシアのマンデリンを
ふたりとも頼みました。
結構濃厚だったけどきつくはなく飲みやすかったです。


最後に寄ったのは、ステンドグラス美術館のショップ。
帰りのバスの時間まで少しだけ時間あったので。
美術館の見学はせず、ショップのみ。
ここまで戻るとすぐ隣は田川さんの美術館なのよ。
イギリスの国旗が掲げてあっていかにも、ていう風景ね。
教会もあるから
結婚式の相談にきたりしてるカップルもチラホラ。

ここで唯一自分のお土産にステンドグラスじゃないけど、
モリスのイチゴ泥棒の携帯の合わせミラーを買いました。
彼女もアンティーク調のスタンドミラー買ってました。

田川さんとこでも買おうかな~って思ってたけど、
以外に実物とお値段見てうーん、と
そこはシビアに買いませんでした。
お手頃なクリアファイルが
もすこしいろんなデザインがあったら買ったかもね、、、
田川さんとこで買いたかっただけに残念。
友人もおんなじような理由で買ってませんでした。
いや彼女の方がビーズのアクセなんか詳しいから余計かな。

まあそんなこんなで
いろいろ興奮した旅はめでたく晴天のもと終わったのでした。