立山黒部アルペンルートの旅2日目


朝の4時半です。
残念ながらご来光ツアーは中止になってしまいました。。。
まあ、見れる方がまれなんでしょう。
それにしても午前3時50分から起きて、ツアー決定の知らせが4時にあるというので待っていたもんだから眠いっ。
もちろん起きてすぐに窓の外を見たら、星がきれいに瞬いていました!
絶対ツアーは催行と信じてただけに、4時10分過ぎても連絡が来ないもんだからわかっていてもフロントへ電話してみました。
そしたら、朝日の出る山々に雲がかかってるので中止とのこと。
本当に悔しかったです。他は天気だったから。
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まあせっかくなので10年前に天狗平から見た真砂岳から出る日の出を参考までにアップします。。。

ついでに昨晩は見れなかった、同じく10年くらい前の天狗平から富山市街方向の夕日です。

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さて、せっかく早起きしたので着替えも済ませてしまったこともあり、早朝散歩へ出ることにしました。
ご来光ツアーは、ホテルが特別トロリーバスを用意して大観峰へ連れていってくれて、そこから拝むというものでした。
このホテルに宿泊してなければ参加できない貴重な体験です。
また別機会にチャレンジです。
でもそのために、防寒対策として冬用のジャケットやら持ってきて、結構な荷物だったというのにまるで出番なし。
もちろんこの早朝散歩には重宝しましたが。
今回のツアーでは、荷物の回送をしてくれるので身軽に行動できるのも利点でした。
そのせいかみなさん、キャリーケースで来た人も多かったようです。
私が一番荷物が小さかったかな。
朝も天気はめまぐるしく、晴れて青空と思ったらあっと言う間に雲が出てきてまた晴れて。
でもやはり朝日が昇る方向の山々にはずっしりと雲がのしかかってました。

天狗平方向です。
真ん中あたりに小さく見える建物が、10年前に常宿にしていたホテルです。

雲はこんな感じで動いてました。

早朝のお花たちです。
チングルマは曇っていても映えますね。





ミヤマウイキョウ





さあ、これがホテル目の前にある、みくりが池。
うっすら青空が覗いてました。







今年は雪解けが遅れてるようです。
でも雪解けが遅いとお花がたくさん咲くそう。




ホテル屋上すぐのとこにある、湧き水です。
でもこの時間(午前4時台)は出てなかった〜!!
本当に湧き水?
友人がせっかくだから混んでないこのときにって思ってたらしいけど。
でもホテル内の水はすべてこれと同じだから、結局友人も私も部屋で汲んだけどね。


9時スタートのネイチャーガイド付きトレッキングのため、早々にチェックアウト。

オコジョもライチョウも見られなかったから、ホテルフロントのぬいぐるみをパチリ。
本当はもっともっと大きいぬいぐるみも撮影用にあったけど、年を考えて止めました。


ネイチャーガイドさんは、小柄でかなり年配?でもさすが身軽で体力ある人でした。
みんなイヤホンガイドをぶら下げて、ほぼ一列になって散策スタートです。
やはりホテル前、みくりが池周りがたくさん花が咲いているので、のっけから立ち止まること数回。
ガイドさんも本当にお花が好きなようで、いろいろ教えてくれるけど、ほとんど右から左へ、頭の中は情報が氾濫しトコロテン状態でした。



チングルマタテヤマリンドウ
チングルマは花が落ちると綿のようなフサフサになる)




     昨日もあった、ミヤマキンバイ


















同じくたくさん咲いてる、シナノキンバイ









ツガザクラもきづくとあちこちに。

そして早朝に続いて、みくりが池。











左端に見える建物は、みくりが池温泉
すぐ裏手にはこれから通る、地獄谷があってなんか効きそう!
そして下の写真中央の少し上に見えてる建物は、室堂山荘。
早朝散歩のとき傍を通ったら、中学生?高校生?らしき団体が合宿してました。













ちょうどみくりが池を囲むようにして咲いてる、ハイマツです。

背丈は腰ぐらいにしか成長しなくて、横に伸びてる感じです。
このハイマツの茂みにライチョウは隠れてること多いから、みんな目を凝らして探してたけどやっぱりいなかったみたい。
でも遠くで人だかりがあって、ガイドさんによるとおそらくライチョウがいるんだろう、と言ってました。
くやしい〜
***いちよ前回来たときに撮った写真です↓

これでも望遠レンズを使って撮ったんですよ。もちろんデジカメではないのですが。












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さて“今”に戻って、
ナナカマドの花です。秋の紅葉しか気にしたことなかったけど、お花は白いんですね〜

そしてこれから地獄谷へ。











箱根の大涌谷どころではないくらい、すごい煙と臭い。
中毒にならないか、ちょっとこわい道のりでした。



雪渓もところどころあるなかなか手ごわい道のりもなんとか通り、いよいよ天狗平へ。
ここがいちばんチングルマがいっぱい咲いてました。



チングルマ三昧



      イワイチョウ
















まだまだ他にも高山植物はあったけど、何しろ団体行動で思うようにすべてのお花を撮ることができませんでした。

天狗平から剣岳が見えるというので、霧が晴れないかしばし待っていたけどダメでした〜
ので、10年前の天狗平からの光景です↓中央が剣岳


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そして2時間のハイキングのあとは10分ほど高原バスに揺られて弥陀ヶ原へ。
ここで昼食と、1時間余りの散策を楽しみます。



標高1930m。
咲いてる花たちも違う顔になってきます。
弥陀ヶ原では、ほとんど木道を歩くのでラクよね〜、なんて思ってたら!!










      ニッコウキスゲとテガタチドリ









キスゲがいっぱい咲いてました。

弥陀ヶ原は、一面草が茂り、池糖があちこちにあります。
池糖は別名餓鬼の田とも呼ばれてます。
ワタスゲがちらほら、これからもっと咲くことでしょう。

ネイチャーガイドさんが熱心にも、まだ少し時間があるからと希望者だけでカルデラ展望台へと連れていってくれました。
これが片道20分だけど、山道!
写真がその展望台からの眺めです。
こんな天気だけど、ラッキーなようです。いつもは霧でほとんど見えないとか。



途中途中にも希少な植物を見ることができました。
そのひとつ、キヌガサソウ

でもショックなことに、ピントがボケてました。
携帯カメラはまったく不便ですっ。





さて散策から帰ってきてまだ集合時間には余裕があったので、ホテルの売店で先ほど目につけてた“チューリップアイス”を買って食べてみました。
富山はチューリップの名産だけど、それをアイスにしてたなんて!!
見た目は地味な色だったので敢えて写真は撮らなかったけど、味はなんとも言いようがありませんでした。
美味しいと素直には言えず、でも食べていくうちにやみつきになっていくような・・・


そしてここからもまたさっきの高原バスの続きで、終点の美女平へと向かいます。
一般客と一緒だけど、この高原バスは予約制。立ち客が出ないようにしてるのかな。
バス停で待ってる間、霧がどんどん立ち込めてもうすぐ来るっていうときにドシャ降りに!!
でもバス会社の人たちがホテルの大きな棒傘を貸してくれたので、自分のを使わずに済みました。
おかげでバスの車窓からの称名滝などの景色は一切拝めませんでしたが。


15分ほどバスに揺られて美女平到着。
なんと道路は濡れてない。
そして本来はガイドしないはずなんだけど、わがガイドさんはやる気まんまん、ケーブルカーの待ち時間を利用してまた案内してくれました。
今度は舗装した道路だけどまたずんずん上っていく。







美女平駅から歩いて10分ほど、有名な子育て杉です→
幹の周りは1m近くあります!!
しっかり樹木の気をいただきました。




美女平からは立山駅へ7分間ケーブルカーで下ります。
ヒグラシが盛んに鳴くなか、なんと立山駅に着いたら雨!
でもホテルまではバスなのでまた傘は差さずに済みました。
ホテル到着する頃はかなりの雨でした。

最後の宿は、立山国際ホテル。
想像以上にかなりビックなホテルだったので、びっくり!!
ゆったりとした館内には、あるコーナーがありました。↓

シモン・ゴールドベルクの部屋です。
実際はもちろんこの場所ではなくて、何号室かの部屋で晩年を過ごしていたそうです。
ポーランド出身のバイオリニストでもあり、指揮者。
人生後半の伴侶は日本人ピアニストの山根美代子さん。
まったくここに来るまで知らなかった人ですが、すごい経歴と人生を歩んできたようです。


最後の晩餐!?です。
和食続きなのでちょっと追加料金でコースにしました。

でも、どーも和食の方が美味しそうでした。
隣のテーブルから盛んに美味しい、美味しい、と声が聞こえてきて・・・
もちろんこっちもまずくはないけど特別な感じでもなく、しかもお品書きも口頭での説明もなく、
パンかご飯のチョイスもなく。

このメインのステーキの焼き加減も聞かれなかったし、
最後の飲み物も無言でコーヒーが出されたっ。

それがちょっと不満でした。
でも気づけば外は青空。
明日はちゃんと晴れるといいなー。