信州旅路二日目@駒ヶ根高原


ホテルの部屋から、早朝。
思いっきり全開してこれが精一杯の景色。
山頂あたりは晴れてるからよかった~
って刻々と天気は変わるから何とも言えないけど。

そう、今日の一番の目当ては、千畳敷カール。
実を言えばお供の友人の一番目当てで、
私は云十年前に来てるのでどっちでも、程度だったんだけど。
私は昨日のかんてんぱぱと、明日行く養命酒工場見学が目当て。
ひとりで行くつもりだったんだけど、
かつてのウォーキング仲間の友人も参加してくれることになりました。

で、せっかくここらに来て
トップ人気のとこへ行かないなんてないからねぇ。

駒ヶ根駅からは路線バスで45分。
そしてそこからロープウエイで8分足らず。
紅葉前とは言え、連休中にもかかわらずガラガラ!?
と思ってたら途中の菅の台バスセンターに着いたら
バス待ち長蛇の列。
全員着席なので臨時バスが運行してました。
イカー族が乗り込んでくる地点でした。

駒ヶ根橋を過ぎると急坂の山道になり、
もちろん対面通行はできず、
ヘアピンカーブ続きでおちおち寝てられない。
そんなスリリングな体験のあと、
今度はロープウエイで一気に標高2612メートルの宝剣岳へ。
着きました~!!

さすが日本一高いとこにあるロープウエイの駅だけに、
長袖じゃないと寒い。
空気も澄んでるので、ああ、この青空よ!
こんなに美しい空が出迎えてくれるとは、
思わず涙が出そうになりました。
やっぱり友人のおかげでここまでも一度来てよかった。
友人はもちろん初めてなので感動しまくってたけど。
紅葉シーズンならもっともっと感動できるかもね。

と、喜んだのも束の間、、、
そこから少し下がった、千畳敷へ降りていくのが、
これまたたいへん。
ゴツゴツの岩肌を歩かなくてはいけなくて。
低いローブにつかまって
へっぴり腰になりながら降りました。
ふわー情けない格好よ。

当然途中から分岐して木曽駒ケ岳へ上るコースなんて
とんでもなかったわん。
散策路一周40分コースで精一杯。
前回来たときはここから2時間かけて
山頂まで行けた自分が信じられない。

もちろん云十年前だから若かったし、
実を言えば
今回は輪をかけて足の調子を崩してたから、
あちこち痛かったせいもあるの。
ぎりぎり周れたかなって感じで。

それでもお天気と景色に力づけられて
無事回ることができました。

途中まだ少しだけど、
ナナカマドも見ることができました。


ここらあたりで振り返ると、遠くに小さいけど富士山が !! →
まだ雪被ってないからピンとこないけど。
今年はライチョウ出会い率高いと聞いていたけど、
残念なことに出会えませんでした。


ちょっとしたハイキングも済んで
もどってきて日本一高い場所にあるホテルのカフェで一休み。

眺望は街並み側なのでさきほどの富士山が遠くに見えてます。
一杯500円はこの標高と観光地を考えれば妥当なのかな。
結構しっかりとした味でした。


昼過ぎると帰りが混んでくるので早めに帰還。
ホテルに荷物預けてるのでその前に駅周辺でランチ。
昨晩の夕飯処と迷って行かなかった、海鮮食堂へ。

祝日限定ランチがあったあ!
欲張りなのでさっそく注文。
マグロづくしよ~
マグロのしゃぶしゃぶまでついてるのよ。
味はうーん、これにコーヒーまでつけてくれて
1300円だから、ま、こんなもんかな。
さすがに鉄火巻は2巻残しました。
でもかき揚げを全部食べてしまい、これは後悔。
半分残しておけばよかった、、、

食後はホテルまでプラプラと街散策。
開いてるお店は少なかったけど、
かわいらしいお菓子&雑貨やさんを2軒覗き、
本日の宿でのおやつに、とプチ買い。

あんまり腹ごなしにはならない散策だったけど、
荷物を取って、またロープウエイに向かうバスに乗り、
なんだかまた山へ行く気分だけど、
ヘアピンカーブ手前の駒ヶ根橋で下車。
本日2泊目はせっかくなので温泉宿にしました。


知る人ぞ知る?
民宿並みの料金で夕食はイタリアン。
ガイドブックにはほとんど宿としては載ってなく、
ホームページはあるものの予約は電話のみ。
問い合わせしたときもまだ慌てなくても空いてますよ、
的な雰囲気でのんびりしてました。
いざ着いてみると、宿というより日帰り温泉施設がメイン。
雰囲気もそんな感じで。

チェックインまで少し時間があったので、
荷物を置いて宿周辺を散策しに。
宿の目の前には大田切川が走り、野草の公園がずーっと続いてます。
向こうに見えるはこまくさ橋。
おっきなおっきな吊り橋でした。

橋をわたって右側は地場産のショップやレストランがある、
駒ヶ根ファームス。
三連休とあっていろいろイベントあるようで、
夕方になってきてたけど夜イベントもあり、
人出はそこそこありました。

さすがにここは街中と変わらず暑くて、
アイスクリームみたいな冷たいものが欲しくなったけど、
座って涼んで食べられる場所見つけられず断念。
いったん宿に帰ってお茶タイム。

お部屋は洋室、
ウッディーなインテリアは広々として清潔感あり、
調度品もセンスあり。
お風呂はないけど洗面所もとっても広くて
全体的に感じ良し!
設備は前日の、私が泊まった一番安い部屋に比べれば
月とすっぽんよ。
(友人はワンランク上の部屋だったので私ほどみじめな思いしてなかったようだけど)
山側だから眺望は今ひとつだけど、ちょっとしたテラスあり。
ところが!
温泉宿のくせしてタオルがいっさいなかったっ!
タオルはどのサイズも有料の貸し出し制。
クシ、ブラシ類も有料。
洗面所には
ボックスの紙タオルと紙コップがいくつか置いてあったけど、
だからタオルハンガーもなし。
大判の折りたたみ式タオル掛けはクローゼットに入ってました。
部屋には時計もなく、靴箱もない。
そう、靴はレジ袋を渡され各自保管。

大浴場に行けば、
その洗面所まわりにはドライヤーはあるものの、
いっさいボックスティッシュや綿棒といったものも置いてなく、
ちょい不便さを感ぜずにはいられなかったわ。

でもそのくせ、部屋にはお菓子はついてなかったけど、
緑茶のティーバックと横濱珈琲のトリップパックが置いてあって、
なんとも妙な感じでした。

友人とはなにか奇異なことを感じるたびに、
安いからしょうがないよね~と言い合ってました。
ただ温泉宿なんだから
手ぬぐいくらいはサービスで置いてほしかったけど。
それか事前に教えてほしかった。
いちよ私は手ぬぐいもってきてたから借りなかったけどね。
よもや使うとは思わなかった。

連休中日というのに宿泊客は3組くらい?
夕食付は2組でした。
部屋は間取り図見たら5部屋。
ほんと穴場だわ。
川の向かいのホテルに泊まれば、2~3万円は下らないからね。

さあいよいよこの宿の一番魅力のイタリアンディナーよ。
まあここでも紙ナプキンなくて、
ティッシュ持ってこなかったから困ったわ。
コースターや食器を置いてるのは
すべて木の薄皮で作ったものだったから。
ナチュラル感があっていいんだけど、、、


アンティパスト。
売れない細すぎた?アスパラを譲ってもらったらしく、
その下は信州産のお米をしいて
あっさりしてるけどしっかりした味が美味でした。

で、次のプリモピアットがパスタなんだけど、
写真うっかり取り損なっちゃいました。
トマトベースの野菜たっぷり、
うどんのような食感のちぢれ麺のパスタ。
全体的に少な目にお願いしてたのでちょうどよい量でした。


セコンドピアットはニジマス
やわらかいので多少の骨は食べられました。
オリーブオイルとの相性もバツグン。
腹にたまらずペロっといけました。


本来ならここでお肉なんだけど、
ほら私は極力肉食べないから、魚を出してくれました。
でもこれでよかったのよ、だってこれが一番食べたかったから。
イブキサーモンのカルパッチョ
もう一組の家族連れはお肉料理が提供されてました。
まだ高校生くらいの兄弟もいたし、これで足りるのかな?
ってちょっと心配しちゃったけど。
このイブキサーモン、結構な高級食材のようで。
さほど脂っぽくないけど、
この特製マスタードソースとの相性がバツグンなのよ。

お腹いっぱいになったけど、
ちょうどよい満腹感って感じ。
パンは出てこなかったけど、
シェフのおっさん曰く、
パンを出してしまうと
他の料理をしっかり楽しめないかららしいです。
うっかりするとパンでお腹いっぱいになっちゃうからね。

ちゃんとドルチェもあって、
リンゴの果肉入りシャーベットでした。
この最後の〆はとってもスッキリしてちょうどよかったです。
写真こちらも取り損ないました。
色味的にも地味だったし。
なによりシェフのおっさんが、
ひとりで2組の面倒を一気に見てるくせに
許す限りの時間をずーっと客のそばに立って、
四六時中話しかけてくるから
シャーベットなんか特に溶けちゃうから、
すぐに食べられなくてね、、、

飲み物は最初に別で乾杯の一杯をそれぞれ頼んだけど、
アフターのコーヒーは付いてませんでした。
100円で頼めたみたいだけど。
まあ、夜なのでやめました。
それに明朝食後にコーヒーは頼むだろうからね。

ということで、
感動と不思議体験の二日目は無事終わることとなったのでした。